SOSアスリートラボの大森です。
新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言も出され、不要不急の外出が制限され、学校、部活、クラブチームの活動休止が相次いでいます。
そんな中でも、地域ではランニングや仲間で集まって自主トレを行なっている姿をみると、ジュニアアスリートを育てる立場として嬉しく思います。
ただ気になることは、闇雲に行っているのでは?と専門家として心配になることもあります?
ジュニアアスリートは成長期に直面している選手も多いため、『ただやればいい』のではなく、『意図と根拠』を持って行っていただけると、スポーツ障害や成長痛の予防ができると思います。
まさに『どうせやるなら効率的に』です笑。
ということでジュニアアスリートのトレーニングの専門家として、押さえて置いた方がいいポイントを全国のジュニアアスリートに向けて10回ぐらいに分けてお伝えしていきます!
ぜひシェアしてくださいね。
前置きが長くなりましたが、第1回目!
『体力を維持・向上するために積極的に外を走っています』
これが正解かどうかというと…
答えは間違いです!
積極的に体を動かそうという意識と、行動力はすばらしい!
ただ体力を維持・向上するっていう部分を加味してみると不十分なんです。
はっきり言うと、よく外で見かけるスピードのジョギングでは体力は維持・向上はしないのです。
専門的に言うと、あれはリカバリー走です。
簡単にいうと、回復力を高めるために行う走りです。
血流循環の改善、ミトコンドリアを増やすためのトレーニングで、体力をつけるというよりは、疲れた体を回復させるためのスピード(強度)なんです。
つまり!
疲れを溜めない体を作るトレーニングなんです!
これはこれで絶対やった方が良いトレーニングです。
○だいたい目安は20〜30分ぐらい。
○息が切れないぐらいのスピードで、体の力を抜いて気楽に楽しく走る。
○最大心拍数(220-年齢)の50〜60%の心拍数で実施します。
ただ、これをやったからプレー中に息が上がらなくなる、とか動きが早くなるわけではありません!
次回はプレー中に息が上がらないようにするためのトレーニング、動きが早くなるトレーニングの考え方をお伝えしますね!
第2回:プレー中に息が上がらないようにするために
第3回:競技を見据えた運動強度でトレーニングする
第4回:トレーニングのよくある勘違い
第5回:ジュニアアスリートは筋トレして良いのか?
第6回:どうせやるなら効率的に!
第7回:体幹トレーニングの本質
第8回:そもそも体幹トレーニングとは?
第9回:なぜ体幹が弱くなる!?
第10回:猫背はヤバい!?
第11回:競技を極めるための極意!!