【自主トレを頑張っているジュニアアスリートへ!第4回】

SOSアスリートラボの大森です。

全国で自主トレしているジュニアアスリートに向けて、トレーニングの際の押さえて置いた方がいいポイントを10回ぐらいに分けてお伝えしています!
ぜひシェアしてくださいね。

第4回目!!
前回の投稿では競技でのゾーン・レベル(強度)を考慮したランニングの強度設定についてお伝えしました。
今回は少し切り口を変えます。

ランニングって道具もなく、手軽にできる内容ですね。
やる気があればですが笑

ではここでみなさんに質問です。

ランニングで足の筋肉は着く(肥大する)でしょうか?

答えはNOです。

もしランニングで足の筋肉が着く(肥大する)ならマラソン選手は全員ムキムキです笑

実は高齢者も同じような錯覚を起こしています。
ウォーキングしていれば足の筋肉が着く(肥大する)と思っています。
凄い人はプールを歩いていれば足の筋肉が着く(肥大する)と思っています。

理由としては、膝が痛いって病院に行ったら医者にプールを歩けって言われた。
これが圧倒的に多いです。

このプールを歩けって意味は、水圧によるストッキング効果で血流を改善する意味と、免荷された(重力から解放された)状態でも良いから、
活発に動いて、心肺機能が弱らないこと、引きこもりにならないようするなどの意味があります。

決して下半身の筋力を強くするためにプールや外で歩けと言っているわけではないのです。

根拠的に考えても浮力(水深1mでは体重が10分の1になる)の中で、自分を支える筋力が身に着くとは考えにくいですよね笑
宇宙飛行士は無重力の世界にいると、重力に逆らうことがないので筋力定低下を起こしやすくなるため、宇宙では筋力トレーニングをしています。

少し、話がズレました笑
すいません。

結局何が言いたいかというと、ランニングで鍛える部分は心肺持久力です。

もちろんランニングエコノミーとよばれる、ランニングの効率化(体の使い方の改善)も起こります。
その効率化が起こることで、「無駄なものは省かれる」ということが起きます。

実はランニングを行いすぎると、体の効率化による筋力低下を起こすことは研究で分かっています。
およそ60分以上の運動を継続して実施している場合が多いです。

そして、もうひとつ懸念したいのはランニングを長期期間続けていると、膝や股関節の痛み、腰痛、そして、鵞足炎や足底筋膜炎、足関節痛などの慢性疲労による運動障害が起こることあります。

十分なストレッチやマッサージなどのケアをしていてもなかなか予防できない時には、コンディショニング内容を見直しましょう。

特に重要なことは筋力トレーニングを行うということです。
ジュニアアスリートの場合は自体重(自分の体重)での筋力トレーニングが効果的です。

筋力をつけると体が重たくなるから筋トレをしないという考え方を持った指導者、ジュニアアスリートもいます。
それは間違った考え方です。
筋力をバランス良くつけることや使うことは、負担が集中している筋肉への負担を軽減し、他の部位で体を支えていくために重要です。

また有酸素運動のような小さな刺激が、長時間続く運動では靭帯が硬くなると言われています。
マラソンランナーに多い鵞足炎などは、靭帯が硬くなり炎症を起こしているような症状です。
その硬くなった靭帯はストレッチでは柔らかくなりません。
靭帯を柔らかくするのは筋力トレーニングなどの短時間で大きなストレスが掛かる運動です。

楽しくランニングを続けるためには、慢性的な疲労を軽減するためにも筋力トレーニングはぜひ行ってください。
もちろん、ストレッチやマッサージもしっかり行うことで、体のコンディショニングを高めることもできます。

次回は「筋力トレーニング」についてお話しします!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~第1回:ランニングしていて効果は出るのか?
第2回:プレー中に息が上がらないようにするために
第3回:競技を見据えた運動強度でトレーニングする
第4回:トレーニングのよくある勘違い
第5回:ジュニアアスリートは筋トレして良いのか?
第6回:どうせやるなら効率的に!
第7回:体幹トレーニングの本質
第8回:そもそも体幹トレーニングとは?
第9回:なぜ体幹が弱くなる!?
第10回:猫背はヤバい!?
第11回:競技を極めるための極意!!

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